
介護福祉士の今後の給料はどうなるのでしょうか。介護の仕事は続けたいけれど、給料はやっぱり物足りない、という方も多いと思います。これから介護福祉士の給料、収入アップは期待することができます。
介護福祉士の給料も業界の平均年収が低いために、他の業種と比較して金額は少ない状況です。
求人サイトで調べてみると、介護福祉士の年収相場は350万円~400万円といったところが多いです。
しかし待遇改善に国が動いていることもあり、今後の給料は上がることが期待できます。
働く職場を選ぶことで、介護福祉士としてさらなる年収アップを実現することも可能です。
この記事では、介護福祉士の今後の給料について、どうすれば年収を上げていくことができるかをご紹介しています。
目次
介護福祉士の給料はこれから上がるの?
介護福祉士の給料は、今後増加していくことが期待できます。
というのも、介護福祉士を対象とした特定処遇改善加算が2019年から実施されているからです。
特定処遇改善加算は、
「勤続年数10年以上の介護福祉士に月8万円相当の処遇改善を行う」
というもので、月収8万円アップするのは大きいですよね。
(実際に月8万円相当がアップするケースはそれほど多くはないようですが)
介護施設は今後もまだ増加していきますし、介護職の人手不足もさらに深刻化していくと予想されています。
これから人材獲得競争となることも考えられ、特に経験を積んだ介護福祉士は重要な存在として高待遇で採用が始まるかもしれません。
既に勤務している介護施設でも、離職を防ぐために給与アップや手当の金額増、夜勤手当なども増額になる可能性があります。
今後は特定処遇改善加算を取得する施設が増加するでしょうから、月8万円相当の処遇改善を行う施設も増えるはずです。
転職先の候補としては、給与アップが狙える施設は優先されるでしょう。
自分でそうした給与アップが期待できる施設の情報を探すのが大変であれば、介護転職エージェントを利用して、希望条件に該当する介護施設の情報を提供してもらう方法がおすすめです。
介護福祉士 8万円の給与アップ 現実は?
「月額8万円相当の処遇改善を行う」
といった発表があったときは、かなりのインパクトがあったはずです。
しかし、現実にはどうだったのでしょうか。
離職率が高い介護業界、月収アップの対象となる介護福祉士がそれほど多くはない、といった問題点も言われてます。
また他の問題点としては、施設が給料を決めるということもあります。
結果として事業所任せな部分があり、事業所によってはあまり給料アップにつながっていない状況もあるようです。
結果としては対象となる介護福祉士がいたとしても、月収8万円が上がるわけではないということもあり、当初のインパクトと比べてガッカリした方も多いかと思います。
しかし、少しずつ介護福祉士の処遇は改善されてはいます。
今後、特定処遇改善加算を取得する施設が増加していくことで、月8万円相当の処遇改善を期待できる施設も増えていくといえるでしょう。
介護福祉士 処遇改善手当
介護職員処遇改善加算とは、介護職員の安定的な処遇改善を図るための環境整備と賃金改善を目的として創設された加算のことです。
介護職は大変な仕事です。
今、3Kというと介護職を思い浮かべる方も多いでしょう。
そして給料も低めです。
そうしたこともあり、介護職への就職を目指す若者は少なく、勢い中心となるのは40代、50代の中高年介護職、となります。
実際、無資格・未経験でも転職がしやすく40代でも採用してくれる介護施設も多いことから、異業種転職を目指す方も多いと思います。
介護職として就職先や転職先を選ぶ際、処遇改善加算があるかどうかは要チェックです。
処遇改善加算の有無で、その職場で働く介護職員の給与は変わってきます。
介護職の平均年収は低いですから、少しでも給与が高いことにこだわって働きたい方は、処遇改善加算がある職場を選ぶことが重要となってきます。
それに、処遇改善加算を取得している職場は、スタッフのスキルアップ、職場環境の改善にも力を入れているといえます。
介護職として働くのであれば、少しでも労働環境の良い職場で働きたい、と考える方は多いでしょう。
そうした職場選びに関しても、処遇改善加算のある施設や事業所は優先的に検討する価値はあると言えます。
介護福祉士の給料・平均年収
介護福祉士の平均年収はいくら位なのでしょうか。
厚生労働省の「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
を参考にしてみると、介護福祉士の平均月給は32万9,250円となります。
平均勤続年数は約8年、平均年収は約395万円となります。
ただ、地方になると平均年収はもっと低いと言えます。
介護職の給料は働く職場によって大きく差が出てしまうため、転職先を選ぶ際には、前出したような、特定処遇改善加算などがあるかどうかは、しっかりとチェックすることをおすすめします。
特定処遇改善加算には、年収440万円を超える介護福祉士が事業所内に1人以上いること、などの定めがありますすから、高年収を得られる可能性は他の職場で働くよりも高いといえます。
介護福祉士として転職した場合の初任給はいくら?
介護福祉士の資格を取得して、転職をした場合。
その際の初任給はいくら位なのでしょうか。
介護福祉士として働く場合、それまでの経験や年齢を加味してくれる職場もあるとは思いますが、初任給としては25万円~30万円が多いようです。
転職先の職場が求める経験を積んでいる場合には、加算額もあるでしょうが、最初から高額な給与を提示されるケースは実際には少ないでしょう。
勤続年数が増えるにしたがって、昇給していくのが一般的と言えます。
施設側としても、採用した人材が本当に使える人材なのかどうか、というのは一定期間、働いてもらってみなければ分かりません。
そのため、介護福祉士は採用したいけれど最初は様子を見たい、というのが本音ではないでしょうか。
しかし過去と比較して、介護福祉士の初任給も上がってきています。
平均年収も徐々に待遇改善が進められるのと同時に年収アップしてきています。
介護福祉士は今後も収入アップが期待できるため、初任給が思たほど高くは無くても、キャリアアップしていけるように目標設定をして業務に当たることが大切といえます。
介護福祉士が給料を増やす方法
介護福祉士が給料を増やすには、次のような方法があります。
今の職場での手取りが少なくて悩んでいる場合、取れる選択肢は現実的には転職かと思います。
手当の額を増やす
今の職場で手当の額を増やすのは難しいですから、結局は転職の際に手当の多い施設を選ぶ、といったことになるでしょう。
介護業界には様々な手当があります。
多く見られる手当としては、
- 残業手当
- 通勤手当
- 資格手当
- 役職手当
- 扶養手当
- 住宅手当
- 処遇改善手当
などがあります。
勤続手当、能力手当などがある職場も。
資格手当は取得する資格によって上がっていきますから、介護職が年収アップする方法として、お考えになっている方も多いでしょう。
勤続年数を増やす
介護業界は勤続年数が長くなることで昇給していきます。
とはいえ、職場によっては昇給額が小さく、モチベーションにつながらないケースもあるようです。
特定処遇改善加算が導入されたことで、長く勤めれば昇給することが期待できるようになりました。
夜勤回数を増やす
介護職が手取りを増やすには、夜勤回数を増やす方法が確実とも言えます。
介護福祉士であれば、夜勤手当の額も1万前後といった施設もあります。
夜勤は体力的には大変ですが、休みが増えることと手取りが増えることで、希望する方は多いようです。
給料の高い職場に転職する
介護業界は人材の流動性が高いと言われ、実際1つの介護施設で10年以上働く人はまだまだ少ないです。
それもあり、特定処遇改善加算が緩和されていったとも言われています。
資格を取得したり、経験を積んだ後に待遇改善、給料アップを求めて転職をする介護職の方は多いといえます。
人手不足により経験のある介護職、介護福祉士を採用したいと考える職場は非常に多く、高待遇で求人が見つかることも多いです。
「そろそろ働く環境を変えたいな・・・」
と思う瞬間が増えてきたら、そういったタイミングなのかもしれません。
給与や人間関係などへの不満を抱えながら働いてきた、という方も実は多いかもしれないですね。
ホワイトな働き方ができることを売りにしている介護施設も徐々にではありますが目にする機会も増えてきています。
職員の労働環境の改善、待遇改善を行い、人材確保を進めていこうという背景があります。
介護福祉士の給料は地域、施設によって大きく差が出るところです。
給料アップのために給料の高い地域で転職をする。
より好条件の施設に転職をする、といったことも1つの方法となります。
介護福祉士の給料が高い施設の種類
介護福祉士の給料が高い施設の種類をご紹介します。
特に平均年収が高いと言われるのが、
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
の2つです。
施設の規模が大きいところが多いですし、母体に病院などがあればさらに経営が安定するといえます。
規模が大きな施設で働くことで、介護福祉士など職員の給与は安定したものとなることが多いです。
給料アップを狙うのであれば、基本的には規模の大きな施設を中心として情報収集することをおすすめします。
介護福祉士は将来性がある?
介護福祉士の将来性はあるといえるでしょう。
待遇改善に関しても、ベテラン介護福祉士をピンポイントで狙ったかのように処遇改善も実施されていますし、今後も待遇改善は進んでいくことは間違いないところです。
国が主導となって介護業界の人手不足解消に動いていますから、給与アップの流れは止まらないはずです。
今後も処遇改善が期待できます。
事実、介護福祉士の平均年収は毎年上がってきています。
今後ますます人手不足が深刻になる介護業界、経験のある介護福祉士は引く手あまたとなるのは目に見えています。
その際、高給与で募集がなされていたり、エージェント経由で給与交渉を行いやすくもなっていると考えられます。
仕事自体の大変さは変わることは無いかもしれませんが、給料などを含めて仕事の安定性など考えて、介護福祉士の将来性はあると言えるでしょう。
介護福祉士が給料を上げるために、取得したい資格
介護福祉士となった後、給料を上げるために取得した資格としては次のようなものがあります。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護福祉士からのキャリアアップの一つとして、ケアマネジャー(介護支援専門員)があります。
ケアマネジャーになると、月給にして4万円~5万円ほどアップすることが期待できます。
給料アップを目指すには、介護業界では資格取得は一つの方法です。
キャリアアップとしてケアマネジャーについても検討してみてください。
介護福祉士 今後の給料、まとめ
介護福祉士の今後の給料は、、特定処遇改善加算によって増えていくことが期待できます。
キャリアアップをお考えの方は、そのまま邁進されていって良いのではないでしょうか。
もちろん介護福祉士としての給料は、働く職場によって大きく影響されます。
月給、年収が低く抑えられている介護施設や事業所で働き続けても、高年収を得ることは難しいかもしれません。
今後は介護福祉士も人手不足が加速すると考えられており、人材確保を進める施設からは、今後はより高い給料、資格手当など高待遇の介護福祉士求人が増えるのではないでしょうか。
今からそうした求人動向を定期的にチェックされておくことも大切と思います。
キャリアアップのために転職をする方は多いです。
タイミング的に、転職についても考え始めている方もいらっしゃると思います。
それであれば、介護業界に特化した転職エージェントを利用し、情報収集を進めてみてください。
現在でも高待遇の介護福祉士求人を出している施設もありますし、勤続年数が増えることでどんどん給料アップしていける職場の情報なども提供してもらえるでしょう。
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情報収集にぜひ活用してみてください。
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これからの家族の生活を考えると少しでも給料が高いところで働きたい。
できれば介護福祉士として年収500万円以上を稼げる職場ってないのかな?という介護福祉士の方へ。
介護福祉士として働いているけれど、給料が安い・・・こんな給料じゃ生活が苦しいし、もっと高い給料で働けたら良いのに。今の職場も長くなってきたし、心機一転、給料アップを狙って転職しようかな・・・介護福祉士の給料を上げるには、どういった方法がある?